どこか懐かしくて和むんだけど意外と近代的な藤森照信先生の建築が好きです。
藤森照信建築を知ったきっかけ
藤森照信さんを知ったのは、わりと最近で、きっかけは得意のテレビ番組で、です。
NHKのスイッチインタビューという番組で、モデルの森星さんと対談されてました。
収録が行われていたのは、長野県茅野市。高さ6mにある空中に浮いているかのような不思議な茶室「高過庵」前。
藤森建築は、近代的な鉄骨の骨組みに漆喰や草屋根の自然物をまとわせた、安心・安全かつ癒される空間が特徴です。
高過庵は決して実用的ではないけれど、ウキウキわくわくする佇まいに一目惚れ。
調べてみると、藤森さんの手がけた建物は、国内のあちこちで見られることがわかったので、それを目当てに何か所かお出かけしてきました。
多治見市モザイクタイルミュージアム【岐阜県多治見市】
わたしは原色好き&陶磁器好きでもありますので、タイル×藤森建築の組み合わせは特にテンションが上がります。
こんな建物が目に入ると、童心にかえって思わずワーッと駆け出したくなりますね。
近づくと、あちこちにタイルの破片が埋め込んであり、いちいちすべて可愛いです。
そして、ジブリっぽいこの木のドアは意外や意外、自動ドアなのです。
便利なものは割り切ってちゃっかり取り入れてあるのが、藤森建築の好きなところでもあります。
内部は一部屋根に穴が空いていて、空が見えたりして。
建物を堪能したあとは、こまごましたタイルをたくさん購入して帰りました。
秋野不矩美術館【静岡県浜松市】
こちらは、静岡県西部にある天竜川をどんどん遡っていった、(または長野県の諏訪湖からどんどん下った)ところにある、戦国時代に家康と信玄がとりあった天竜二俣城跡近くの美術館。
ふもとの駐車場から急な坂道を登っていくと、見えてきました!!
まず目をひくのが、高杉庵を彷彿とさせる東屋。これも茶室で、「望矩楼(ぼうくうろう)」と呼ばれているそうです。
中に入ることはできませんでしたが、下から見上げると、きのこチックな頭が青空に映えること!
遠くから見ると茅葺のような外装材は、銅板を一枚一枚手で波型に曲げているのだそうです。
そして、美術館の中の展示スペースは、一部靴を脱いで上がるようになっているので、床に座ってゆっくり展示物を見ることもできます。
本館から茶室をのぞむ。子どものときに憧れたツリーハウスみたいですね。
ねむの木こども美術館(どんぐり)【静岡県掛川市】
掛川市の山奥にある美術館です。
ぽっこりとした可愛い屋根のフォルムが、この建物が通称「どんぐり」と呼ばれている所以です。
どんぐり部分の屋根材はやはり銅板で、入口へ続く小道に敷いてあるのは、一見枕木のようで、木の模様をつけたコンクリートブロックでした。
簡単に朽ちないし、雨にも強く実用的ですね。
日本人はウッドデッキに憧れますが、あれはやはり北米などの雨のほとんど降らない地域のものなんですよね・・?
大谷さんの試合がテレビでほぼ毎日放映されていますが、試合中に雨が降っているのを、見たことないですもの。
というわけで、災害大国日本の高温多湿に耐えうるコンクリート+ナチュラルテイストな藤森先生の建築は、夢のようであり、現実的で好きなのです。
美術館のお楽しみのひとつミュージアムショップでの戦利品↓
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