伊藤若冲のにわかファンです。
若冲との出会い
伊藤若冲は江戸時代中期の異端児・天才などと称された有名な日本画家です。
「若冲との出会い」などと、大げさに言ってみましたが、わたしが伊藤若冲に興味をもったのは、やはりテレビ番組でした。
2021年のNHKで放送された90分のドラマ「ライジング若冲 天才 かく覚醒せり」がきっかけです。つい最近ですね。
伊藤若冲/中村七之助、大典顕常/永山瑛太のW主演。
このドラマをみたときは、若冲をまったく知らなくて、ライジング「わかおき」?と読んでいました。
「じゃくちゅう」です!!!
ドラマがとてもよかったこともあって、若沖の画に興味をもち、例によって、入門書などで作品や生い立ちをいろいろと調べてみました。
そうしたら、実は、もっと前に若冲に出会っていたことが判明。
平成10年に伊藤若冲の花鳥画の一部が、いわゆる記念切手に採用されていたのです。
この切手は、わたしも買い求めて、使用しました。
その頃、ちょうど中国留学から帰ってきたわたしは、中国に残っている外国人留学生の友人たちによく葉書や手紙を送ってました。(まだメールが普及していなかった時代、汗)
だから、日本らしい絵柄の切手を選んで使っていました。
そんなわけで購入したこの伊藤若冲シリーズですが、それはその年の「国際文通週間」のグリーティング郵便切手だったのです。どうりで日本らしさをすごく感じたわけだ。
当時は他にもいろいろな記念切手を買ったはずですが、この花鳥画は特に気に入り、印象に残っていました。
だから、若冲関連の本で、その記念切手をみつけたときは、あ、これ持ってたわ、とすぐに気が付きました。
実に四半世紀前に若冲の絵に知らず知らずのうちに惹かれていたのです。
若冲の画はどこで見られる?
伊藤若冲の画は、国内外の美術館で所蔵されていて、2006年にブームが再燃してからは、あちこちの展覧会で毎年見られるようになったようです。
わたしが見たことがあるのは、細見美術館展。
「細見美術館(京都市)」では、若冲の作品を多数所蔵していますが、その巡回展を見に行ったことがあります。
ちょうど空いていたので、近づいたり、遠目でみたり、椅子に座って眺めたりと、ゆっくり堪能できました。
美術館では、ルーペを持参されている方をよくお見掛けしますが、若冲の画は拡大して鑑賞する甲斐があるだろうな、と思います。
そして、今年の早慶戦観戦で上京したときに、「皇居三の丸尚蔵館」でも、若冲の代表作である動植綵絵の一部を見ました。
こちらの美術館では、宮内庁の収蔵品が展示されているのですが、なぜか写真撮影OK!(2024年6月時点)


本などでみるのとは違い、本物の画は大きいので、細部まで見ることができます。鶏の脚につけられた無数のドットや、葉っぱのシミのような部分など。時間をかけて、または時間を空けて、見れば見るほど画の中に新しい発見があります。

若冲の書も好きです♡

10月中旬からは、京都・嵐山の福田美術館で若冲の作品の展示があるようですね。
来年以降もあちこちで展覧会が予定されているみたいなので、また折を見て出かけようと思っています。
若冲の画はなぜ特別なのか?
若冲の画は、その観察眼や超絶技巧で知られていますが、わたしが思うに、若冲が凄いのは、お金のために描いていないからだと思います。
売るために描いていないので、自由で大胆に、そして自分が満足するまで細部までとことんこだわって描けたのではないでしょうか。
実際に、10年かかって描いた30幅にも及ぶ「動植綵絵」は、親しい僧侶に関係の深い相国寺というお寺にすべて寄贈しているのです。
周りの愛する人たちに作品を見せて、「すごいね」と感動してもらえることが、若冲にとってはこの上ない悦びだったのでは、と想像します。
若冲ファンになってから、他の日本画や書、版画などにも目がいくようになりました。
美術品以外にも若冲つながりで、好きなものがまた増えそうな予感です・・。

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