当時夢中で見ていた朝ドラのラスト。アラフィフとなった今なら理解できます。
腑に落ちない「ちりとてちん」のラスト
NHKの朝ドラで2007年に放映された、落語がテーマの「ちりとてちん」というお話。
当時、わたしはそのドラマに大変な影響を受けました。
何をやらせても不器用で、ネガティブ思考の主人公「B子」ちゃんが、ある運命的な出会いから、プロの落語家を目指し、表舞台へと躍進していくお話です。
このドラマの中で、複数描かれているテーマのひとつが、「人生のスポットライト」。
B子ちゃんの幼馴染の「A子」ちゃんは、小さい頃からクラスのマドンナ的存在で、勉強もでき、家もお金持ち。
そのA子ちゃんと自分の境遇を比較して、卑屈になっていたB子ちゃんが、落語に出会って、自分の殻を破り、人前に出てまさにスポットライトを浴びるような職業に就くのです。
当時のわたしは、完全に自分をそのB子ちゃんに重ね合わせていました。
このままではいけない、自分も頑張ればB子ちゃんみたいになれるんだ、と思って、当時、2歳だった子供を保育園に入園させる手続きをして、就職先を決めた矢先・・・。
3月末のドラマの最終週で、何と、B子ちゃんは、突然、妊娠を機に現役落語家を引退し、裏方の女将さん業にまわる、というふうに話が急展開してしまったのです。
当時リアルタイムでドラマを観ていたわたしは、「え!? 結局女の人は仕事をやめて子育てに専念しろってことなの!? 今まで落語家になるために支えてきてくれた人たちにどう説明するの!?」 と、逆上しました。
話のオチがまったく腑に落ちなかったのです。
「ちりとてちん」のオチを今更理解する
あれからはや17年。月日が経つのは早いですね。
あの頃全くわからなかったことが、今のわたしになら、不思議と理解できます。年の功なのかな?
あのドラマのテーマ、当時のわたしには、冴えない女の子が考え方をポジティブに変えて、人生のスポットライトを浴びるまでの奮闘劇が中心に描かれていると思っていたんです。
でも、裏テーマがたくさんあったんですね。
それは、裏方に回ることやコツコツ続けることの重要性だったり、自分の役割は先人が築いたものを次世代に伝えるとう流れの中にある、という考え方だったり、表も裏も関係なく誰もがそれぞれの人生の主役なんだ、ということです。
また、子育てを真剣にやっておかないと、親子関係を修復するのに何年もかかったり、子供がいつまでも自立しなかったり、と後々大きなツケがまわってくる、ということも今ならわかります。
同じ物語でも、触れる年代が変わると、自分の捉え方も随分と違うんだな、と思います。
ちりとてちんは、当時の朝ドラの中では視聴率があまりよろしくなかったようですが、超名作です。
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