老後と呼ばれる年齢がだんだんと近づいてきています。
ピアノ再開のきっかけ
つい最近(2週間前くらい?)から、またピアノを始めました。
わたしの人生、1~2年間ピアノにはまる時期と、急にパッタリやめてしまう時期の繰り返しです。
もともと下手だし、定期的にリセットされるので一向に上手くなりません。
楽器やスポーツをやるには、やはりある程度センスや才能が必要だと思います。
なぜそう思うかというと、わたしが幼稚園の頃から始めたエレクトーンを、4年生で始めた同級生の子に、あっという間に抜かされてしまったからです。
その子は最初からトレモロとか綺麗にできたし、手が大きくて1オクターブも簡単に届いてたなぁ。
よく、プロのピアニストは一日7~8時間練習する、というけれど、ショパンコンクールで入賞された反田恭平さんは、本格的にピアノを始めたのは小学校高学年だそうだし、今も何週間か続けて弾かないこともたまにある(免許合宿の間は練習休んだ)らしい。
・・と、天性の特別な才能がある人と比べてもしょうがないので、一般の人がピアノを再開するとどうなるかというと・・。
最近読んだ「老後とピアノ」という本では、50代の著者が40年ぶりにピアノを再開し、すっかりはまってしまった、というエピソードが描かれています。
しかし、この方もかなり「才能あり」の部類に入ると思います。
再開して最初に弾いた曲が「きらきら星変奏曲」って・・。わたしにはこの曲は一生かかっても弾きこなせる気がしません。
だから、逆にこれを読んで打ちひしがれていたところ。。。
最近NHKで「3か月でマスターするピアノ」という番組がはじまり、ちょっと希望をもつようになりました。
生徒として登場されるお二人が、本当に初めてピアノを触る方と、子供の頃にバイエルまでやり、数十年ぶりに再開、という方。
こちらの番組のレッスン風景は、ほんとにリアリティがあります。
これならわたしも、とりあえず一緒に三か月頑張ってみようかな、という気になりました。
老後とピアノ
再開してみると、やはり同じ曲の同じところがどうしても弾けなかったりします。
で、自分に合っている曲と、苦手な曲があることにやっと気づきました。
バッハやモーツァルトなど、テンポが速いものは、指が動かないので、音を正確に刻むのは難しく、リズムも一定にできない。
だけど、弾きながらテンポを加減して、ちょっと雰囲気を出せる曲なら、ごまかしながら気分よく弾けるみたいです。
弾きたいけどうまくできない曲代表
・バッハ 「インベンション8」「イギリス組曲」
・モーツァルト 「ソナタ12番」
まあまあ気持ちよく弾ける曲
・ドビュッシー 「2つのアラベスク」
・メンデルスゾーン 「5月のそよ風」
このように得意不得意がはっきりしていて、そもそも誰に聴かせるわけでもなく、自己満足でよいのなら、ちょっと簡単で気分よく弾ける曲ばかり選べばよいのですが、それだと退屈なんですよね。
人の脳というのは、やはりちょっと難しいものにチャレンジすることで悦びを感じるようにできているみたいです。
目標は大きく。
一生かかってもいいから、死ぬまでにショパンの「ピアノソナタ第3番 第4楽章」を弾いてみたい。
これで老後の脳はかなり鍛えられると思います。
息子とピアノ
余談ですが、息子がピアノをちょっとだけ弾いたときの話。
息子は楽器の習い事をしたことはなく、学校の音楽で教わっただけ。
だけど、中1くらいのときに、一発芸としてピアノで何か一曲弾きたい、と言い出しました。
そのときにバッハの「メヌエット ト長調」(初級者が弾くバージョン)を教えたのですが、息子、まったく楽譜を読む気がない。(学校で習ってるはずなんだけど・・)
仕方ないので、わたしが2小節ずつ弾いて、教えました。面倒くさいな、楽譜読んでよー、と思いつつ・・汗。
時間はかかりましたが、息子は手先が器用なほうなので、運指で困ることはなく、音をおぼえてしまえば一応一曲とおして弾けるようになりました。
ただ、驚いたのは、一度弾けるようになったら、勝手に転調して弾きはじめたこと。
「え、なんでそんなことできるの!?」
と聞いたら、息子曰く
「平行移動するだけじゃん。」
ですと。
わたしは、譜面を初見で見て弾くのはどちらかというと得意なのですが、逆に譜面がないと弾けず、転調なんてできません。
たしかに、昔から息子はわたしとは文字へのアプローチの仕方がどうも違う(漢字を図形のように覚えていたり)と思っていましたが、同じことをするにも、人それぞれ得意なアプローチ方法があるんだな、と。
メヌエットが1曲弾けて満足した息子は、その後もうピアノを弾くことはなくなりましたが、わたしにとってはおもしろい体験でした。
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