人類の天敵とは

生き方・考え方・哲学

人類は生態系の頂点に君臨していると言われることがあるけど、果たして本当にそうなんだろうか。

わたしは、人類にも天敵と呼ばれるものが3つあると思います。

  • 細菌・ウイルス・微生物などの病原
  • 自然災害
  • 人類

ひとつめは、今、新型コロナウイルスで嫌というほど思い知らされてますよね?目に見えない怖い敵が地球上にはたくさんいます。

ふたつめの自然災害も、人類は一生懸命コントロールしようとしているけど、なかなか思うようにはいってないですね。

でも、一番恐ろしいのは最後の「人類」。人間の最大の敵は、もしかしたら同じ人間なのかもしれません。

たとえば第二次世界大戦の犠牲者数は、世界全体で3000万人とも4000万人とも言われています。これは現段階のコロナの死者数より何倍も多い数です。

どの天敵に対しても、人類は諦めずに抵抗しつづけていますが、やはり自然の摂理としては、弱いものは淘汰され、強い種や環境の変化に適応できる種が生き残っていくのだと思います。そうしないと、地球上に人類ばかりが増えすぎてしまいますものね。

パンデミックや災害、戦争などの有事が発生した際に、生き残る側にまわるには、フィジカル・メンタルに加えても強くなければいけません。しかし、この3つがバランスよくすべて強くある必要はなく、たとえば運だけが飛びぬけて強くて生き残る、という人もいるのでは、と思います。

戦争体験記なんかを読むと、それがよくわかります。たとえば、こんな本です。

「されど兵は戦うー宜昌攻略戦」上村喜代次 著 (戦誌刊行会)

宜昌(ぎしょう)作戦は、日中戦争中の1940年に中国湖北省で行われた日本軍の作戦です。わたしの祖父が参加した作戦なので、興味をもって読んでみました。

同じ著者の戦記で、太平洋戦争で最も無謀といわれたで決行されたインパール作戦についてのものも読みました。※インパール作戦・・・川幅600mの大河と2000m級の山を越え、ビルマからインドにあるイギリス軍の拠点インパールを攻略する計画だったが、日本軍はインパールに誰1人たどり着けず、約3万人が命を落とした。

「インパールー『烈兵団』重機関銃中隊の死闘記」 上村喜代次 著 (光人社NF文庫)

戦争で命を落とす理由はさまざまで、数百キロの険しい道を徒歩で行軍し、衛生状態も悪い中、敵に襲撃される前に、疫病や飢餓で兵がどんどん亡くなっていきます。わたしがこの作戦に参加していたら、間違いなく行軍途中で脱落して死んでいるでしょう。また、飢餓状態の中で水や食べ物を目にすると、衛生状態を確認せず、見境なく口にしてしまって、亡くなる方も。極限状態で冷静に物事を判断するって難しいです。

この著者の上村さんという方、日中戦争から帰った後に、さらに東南アジアへも行かれているのです。2度も前線に参加し、無事に帰ってくるなんて、やはりフィジカル・メンタル・運と3拍子揃った人なのではないでしょうか。しかし、上村さん以外にも外地から生還した兵は、みんなある意味強い種だと思います。そして、米軍から激しく攻撃された本土で生き延びた人たちもそうです。

というわけで、戦後に生き残った人たちはスーパー日本人といえると思います。そして、その孫世代であるわたしたちもスーパー日本人の子孫なのです。

今回のパンデミックでも同じことが言えます。感染するかしないかは運不運ももちろんありますが、しかるべき予防策をとったり、軽率な行動を控えたり、日ごろから健康に留意したりすれば、最悪な状況を避けることができるかもしれません。なんとか生き残って、スーパー日本人の血を途絶えさせないよう、もうしばらく頑張ろうと思う今日この頃です。

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