中学受験算数は小学校では習わない特殊な内容になっています。うちの息子は塾の中学受験クラスに入る前にYoutubeで一通りの受験算数を学び、入塾後のスタートダッシュがうまくきれたので、おすすめのチャンネルや活用方法についてご紹介します。youtubeは無料ですがとてもわかりやすく解説してくれているチャンネルもありますので、中学受験に少しでも興味があるご方の入り口としては最適です。
中学受験算数とは
中学受験算数は実は中学校で習う数学の先取りなのです。大きく分けて「代数」「図形」「場合の数」から出題されます。しかし、xやyが出てくる方程式のようなものは使わず、小学生にもわかる言葉を使って解きます。中学受験をしないと触れることのない特殊な解法だったりするので大人が見ても難しいと感じる問題も。ただし、図形問題に関してはそのまま中学でも使えるものが多く出題されています。
中学受験算数が一通り学べるYoutubeチャンネル
我が家では「きょうこ先生のはじめまして受験算数」というyoutubeのシリーズをすべて観ました。
塾講師や家庭教師の経験豊富な安浪京子先生が朝日小学生新聞で連載されていた受験算数コーナーの解説動画です。単元毎にいくつかの例題と練習問題が出題され、きょうこ先生がそれぞれわかりやすく丁寧に解説してくれます。新聞がなくても動画だけで学習をすすめることが可能です。
中学受験算数の主な単元
「きょうこ先生のはじめまして受験算数」は以下の2つのシリーズで構成されています。
①代数編(全53回)
②図形・場合の数編(全46回)
一本の動画は約30分。中には1時間を超えるものものありますから全部見るとなるとかなりのボリュームですね。
①の代数編の主な内容は
数・割合と比・速さ・文章題・統計とグラフの大きく分けて5つです。
ここから更に細分化され、例えば【速さ】の中には「旅人算」「通過算」「流水算」などがあり、【速さ】だけでも11本の動画に分かれています。
②の図形・場合の数編の主な内容は
求角・求積・相似と長さ・面積比・立体図形・図形の移動・場合の数の順番になっています。
我が家のyoutube動画の活用方法
息子は小学5年生のときに中学受験を決め、試しに初めて中学受験者向けの夏期講習に参加してみました。実はそのときわたしたち親子は中学受験算数の存在すら知らなかったので、夏期講習の内容はかなり難しく、このまま通っても自信を無くすだけでした。塾で配られたプリントに出てくるような問題の解法をわかりやすく解説してくれる動画はないかとネットで探していたところ、「きょうこ先生」のシリーズに出会いました。
我が家でやったことは
①親子で動画を観る
②単元毎に動画の内容を十分に理解し、すらすら解けるようになる
③中学受験算数の問題集を解く 苦手な単元はまた動画を観て復習する
これを小5の夏から半年間続けて、小6の春までに中学受験算数の内容は一通り終わらせました。全部で約100本の動画を観て、その内容を理解し、練習問題を解くのですからかなりの時間を費やしました。平日は朝・夕それぞれ1時間ずつ、休日は半日ずつくらい算数の勉強に充てていたと思います。
学習をすすめるにあたってのポイントは「親子で取り組む」ことです。内容が難しいので子供一人で学習をすすめていくのは無理があります。つまずいたら親子で一緒に考え、時にはなだめ、すかし、励ましながら親が伴走してあげることで息子は途中で投げ出さずに最後まで続けることができました。塾におまかせしてしまうこともできますが、集団授業でついていけなかったら途中で嫌になってしまいそうだし、個人授業でこのボリュームをこなすにはかなりの費用がかかることを覚悟しておいたほうがよいと思います。
youtubeで中学受験算数を学習したことの効果は?
息子は小6から塾の中学受験コースに正式に入りました。自宅学習で中学受験算数の基礎は一通りマスターしていたので、塾に入ってからは常にトップクラスの成績がとれるように。そうすると本人もやる気が出てますます頑張れました。
ただ・・・、結果としては息子の中学受験は失敗に終わりました。というわけで、わたしがおすすめするものはあまり説得力がないかもしれませんが、この中学受験のための勉強で家庭学習や、難しいことを乗り越える力がつきました。また、現在の大学受験勉強にしっかり役立っているのも間違いありません。
きょうこ先生のyoutubeではかなりの難問も取り上げられていますが、解説がわかりやすく親子で楽しく学習できたので、中学受験に興味のある方はぜひ一度ご覧になってみてください。
<朝日学生新聞HP>
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