アラフィフともなると、体調が万全な日ってあまりありません・・。いつもどこかが不調です。そのひとつが手指の関節の不具合です。
ヘバーデン結節と診断される
今からちょうど一年前の2020年の夏、左手の小指に違和感を感じるようになりました。しばらくすると関節が腫れて痛みが出てきました。放っておくと、他の指も腫れてきて、いちばん酷い小指は、ちょっと物があたっただけで激痛を感じるようになりました。
ネットで調べてみて、関節の痛みなので「もしやリウマチとか?」と思い、整形外科を受診することに。そこでレントゲンを撮り、血液検査もしてもらうと、「ヘバーデン結節」とのことでした。初めて聞く病名です。お医者さんによると、女性ホルモンや遺伝的な影響で発生するもので、手指の関節がだんだんと変形し、動きにくくなり、痛みを伴うようになるそうです。進行性の病気なので治らない、と言われました。
ちなみに、指の第一関節に症状が出ると「ヘバーデン結節」、第二関節に出ると「ブシャール結節」と呼ぶそうです。わたしの場合は、指によってはどちらも出ているところもあります。でも、どちらに出るかの違いだけで、基本的には同じものだと思います。
ヘバーデン結節の症状を緩和する対策

その日、整形外科では痛み止めと湿布をもらってきましたが、こんな対処療法が効くわけないし、「治らない」という話も疑わしいと思い、そこから病気について自分でいろいろと調べてみました。そして、少しでも症状が緩和すればよいと思い、次のようなことを試してみました。
・鍼灸整骨院へ行く
数年前に酷い腰痛になったときにも、整形外科では、同じく原因不明と言われ、痛み止めや湿布だけの治療しかしてくれませんでした。でも、それでは困るので、試しに近くの鍼灸整骨院へ行ってみたところ、無事に腰痛を治すことができました。腰痛の原因は、姿勢の悪さでした。まずは体のあちこちの凝りをマッサージと鍼でほぐしてもらい、体操でインナーマッスルを鍛えると、正しい姿勢を楽に保てるようになり、腰痛も改善したというわけです。
今回の手指の痛みは、血行の悪さからきているのかも?と思ったわたしは、また同じ鍼灸整骨院へ行って治療をしてもらいました。そして、自分でできるマッサージ(ゴルフボールを掌で転がすなど簡単なもの)を教えてもらい、少し症状が改善しました。
・エクオールの検査を受ける
ヘバーデン結節は、エストロゲン(いわゆる女性ホルモン)の減少に伴い発症するとも言われています。で、そのエストロゲンを補うには、エクオールという物質をとる必要があるらしいです。エクオールは、大豆イソフラボンを摂取すると、体内で作られるそうですが、人によって作れる場合と作れない場合があるそうで・・。自分がエクオールを作れるかどうかを検査する大塚製薬のキットがあったので、購入しました。費用は検査料込みで約4000円。結果は、「あなたはエクオールをつくれていません」でした。5段階中でレベル2だそうです。これは、大豆製品を食べても、自力では体内でエクオールを作れませんよ、だからサプリメントを飲みましょう、ということです。でも、こんなのメーカーにうまく誘導されて、サプリを買わされるいいカモになっているだけのような気がします。
結局、大塚製薬よりちょっと安いサプリを購入して、しばらく飲んでいましたが、それが直接症状の緩和につながっているかどうかまったくわからなかったので、やめてしまいました。
・カフェインレスの生活をする
水分が不足していたり、カフェインを含む飲み物を好む人は、ヘバーデン結節になりやすい、とも聞きました。(ちなみに、先の整形外科では、カフェインは関係ないと言われましたが)
なので、コーヒー・紅茶はカフェインレスのものに変えました。普段飲むお茶も、麦茶かルイボスティーにしました。
また、豆乳を飲むとよい(大豆製品でもありますし)とも聞き、飲んでみましたが、味が苦手でこれは続きませんでした。
あれこれ試してみて1か月後、幸い症状は進行せず、少しずつよくなっているような手ごたえがありました。
ヘバーデン結節と診断されてから一年後

そして、1年が経過しました。
結論からいうと、完全には治っていませんが、悪化はしていません。最初に診断されたときよりはずいぶんよくなって、日常生活にはまったく問題ありません。一年前は指が痛くて、特に洗い物をするのが辛かったです。趣味のピアノを弾くのもやめていましたが、今は普通に弾いています。
症状がよくなった一番の理由は
「体に必要な水分を十分に摂取できていること」
だと感じています。
コーヒーは一日のうち1〜2杯は普通のものを飲み、それ以外はカフェインレスを続けています。あと、アルコールの量をかなり減らしました。もともとワインと日本酒が好きなのですが、以前はほぼ毎日飲んでいたところを、週4〜5日にして、一日に飲む量も100〜150mlくらいにしています。カフェインもアルコールも利尿作用があるので、よくないのだと思います。
こうやって気を付けていても、真になると水分量が不足するようで、痛みが出ました。そういえば、昨年も7月頃から痛くなったな、と思い出し、わたしの場合はやはり水分量が原因で痛みが出ていると確信しました。今もお酒を飲みすぎたり、暑い日に水分をあまりとらなかったりと、油断するとすぐに関節が腫れてきて痛くなるので、気をつけています。
こうして、症状とうまく付き合い、進行しないように気を付けていると、そのうち体質も変わってきて完全に治るかな、と楽観視しています。もしも病院で「治らない」と言われた方も、あきらめずに自分にあった方法をぜひ探してみてください。



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