共通テストの謎 得点調整・足切り・圧縮・共通テスト利用方式とは

東大受験【高1】

うちは高1の息子が第一子なので、大学受験についてはまだまだわからないことがたくさんあります。今回共通テスト模試を受けてみて、初めて聴く言葉がいくつかあったので調べてみました。

共通テストの「得点調整」とは

共通テストが終わったあとに、ニュースやネットなどで「今年は得点調整なし」という言葉が飛び交っていました。毎年この時期にはこの話題が出ているはずなのに、当事者にならないとなかなか耳に入ってこないものなのですね。

わたしにはまったく意味不明だったので、調べてみると、

得点調整とは、たとえば地歴科目を受験するときに、「世界史B」「日本史B」「地理B」のいずれかを選択すると思うのですが、その3教科の間で平均点に20点以上の開きがあった場合、且つ、それが試験問題の難易度が高いことが原因であると認められた場合、得点調整の対象になる、とのことです。

調整方法は、「分位点差縮小法」が用いられる、とのことですが、要は

「平均点が低いほうの科目の人たち全部の得点を、高いほうに少しずつずらす」

というイメージのようです。

確かに科目によってあまり差があると、日本史を選択したがために不利な結果になった・・・、などの不公平感をもつ受験生も出てきそうです。

しかし、受験後もこんなことが行われるなんて、自分の得点だけに一喜一憂していてはいけないんですね。

蓋を開けてみなければわからない、一発勝負の共通テストの怖いところです・・・。

大学受験の「足切り」とは

大学受験の「足切り」とは、第一段階選抜試験のことのようです。

しかし、すべての大学で行われるわけではなく、一部の難関国公立大学や医学部が受験者の人数を制限するために、出願者の倍率や得点に基づいて行っているようです。

そういえば、わたしの世代(30年前、汗)が受験生の頃は、「記念受験」という言葉が流行っていましたが、そういう冷やかしを防ぐためにも、必要なのかもしれません。

足切りの点数を下回ると、二次の個別試験を受ける資格が消失してしまうので、共通テストはやはり大事ですね。

息子が現在目指している東大・理科Ⅰ類の昨年の足切り点数は、900点満点中699点とのことでした。

うちの場合は何がなんでも東大に行きたい、というわけではないので、足切りに近い点数をとってしまったら、第一志望は変更すると思います。

そのあたりの作戦もいろいろと考えておかないといけませんね。

共通テストの「得点圧縮」とは

共通テストの得点は、そのまま二次試験の点数に加点されるわけではなく、多くの大学で圧縮換算されるようです。

その換算方法も大学によってさまざまで、たとえば英語1科目だけとってみても、リーディングとリスニングの圧縮比率が違ったりするので、各大学が何を重視しているかがわかります。

ちなみに、東京大学の場合は共通テスト900点満点のところを、全体を110点にギュッと圧縮しています。

だから共通テストで、予定より100点足りなかったとしても、二次試験にひびくのは圧縮された後の「12点」ということになります。

東大がこういった極端な圧縮換算をしているということは、基礎がしっかりできているかは足切りを用いて判断するけれど、あまり共通テストの点数は重視しておらず、二次試験で判断したい、という大学の方針がうかがえますね。

「共通テスト利用入試」とは

多くの私立大学で、この共通テスト利用方式が採用されているようです。

共通テストの受験だけで、私立大学を受験することができ、個別二次試験を課さずとも共通テストの得点のみで合否が決まる、という制度です。

私立のマニアックな二次試験対策をせずとも、共通テスト対策をしっかりやっておけば合格できるかもしれない、というなんともお得な制度のような気がします。

まあ私大にとっては出願料のみでも大きな収入源になりますし、国公立大の合格発表を前に、入学金を支払わなくてはならない私大も多いので、こういった、一見お得にみえる制度があるのかな、と思います。

こちらとしては、受験費用を抑えるためにも、やみくもに私大を併願するわけにはいきませんね。

大学入試制度は複雑

今年、息子は高1で、第一回目の共通テスト同日体験だったので、我々親子にとっては初めて耳にすることがたくさんありました。

しかし、今回あげたのはたぶん共通テストの基本的な知識の一部だと思います。

大学入試制度は各大学によっても特徴がずいぶんありますし、よく調べて対策を練らないと、検討違いの準備をしてしまうことになりかねません。

これからは、もっと情報収集をしていきたいと思います。

にほんブログ村 主婦日記ブログ アラフィフ主婦へ にほんブログ村 受験ブログへ にほんブログ村 子育てブログ 高校生の子へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました