歴史を学ぶ意義 子供を歴史好きにさせるには?

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今の記憶をもったまま、小学生くらいからやり直しできたらもっとよい人生がおくれるのに・・・。そんなことをふと考えたことはありませんか?わたしはよくあります。そして、それこそが歴史を学ぶ意義だと思います。

学生時代はまったく歴史に興味のなかったわたしですが、ここ数年で歴史を知れば知るほど、歴史を学ぶ面白さや、歴史が実生活に役立つことがわかってきました。そこで、わたしがなぜ突然歴史に興味をもつようになったか、歴史を楽しく学ぶにはどうすればよいのか、さらに子供を巻き込んで歴史好きにさせるにはどうしたらよいか、などについてご紹介したいと思います。

歴史は何のために学ぶのか?

わたしたちの身の回りで起こることは、時代こそ違っても、実は過去の歴史の中で繰り返し起こっていることがほとんどです。だから、歴史を学ぶと、過去と照らし合わせて現在の社会がどんな方向にすすもうとしているかがある程度わかります。そして、そんなときに一庶民である自分はどんな行動をとればよいかも歴史からおのずとみえてくるのです。

たとえば、現在の状況ってどうですか?わたしたちにとっては人生初のパンデミックですが、人類史上、パンデミックは定期的に発生していますよね。また、わたしたちにとってパンデミックと同等か、それ以上のいちばん直近の有事といえ、ば太平洋戦争です。どちらにも共通していえることは、「いつかは必ず収束する」、ということです。それが1年先なのか、2年先なのか、それとももうすぐ出口が見えているのかは、誰にもわかりません。収束してみないとわからないのです。でも、必ず終わりがくることは長い歴史を振り返れば、すでに証明されています。だからこんなときは、短絡的な考えに陥らずに、しぶとく生き残り、次の時代に向けて今できる準備を淡々とすすめておくのです。

また、今回のコロナ禍で、日本という国がどんな国かを再確認できました。基本的には外国のものを吸収して、そこから独自の変化を経てよりよいものを作っていく、というのが日本の得意なスタイルです。これは遣隋使・遣唐使や、明治維新などを思い浮かべるとイメージがわきやすいですよね。やはり大陸の東の果てにある島国という立地が、わたしたちのこのような性質をつくっているのだと思います。現在、ワクチン接種や治療薬などに関しては、諸外国に比べて導入が後手後手になっていて遅い、というじれったさがありますが、国内の大学や企業の研究機関では、必ず近い将来日本人にあうものを作ってくれるだろう、と信頼しています。

そして、国の有事のとき、特に外敵がきたときは、国内は必ずひとつにまとまるべきです。たとえば、太平洋戦争中は、陸軍と海軍が対立し、まともに作戦が遂行できずに後半はジリ貧でした。徳川幕府の最後も、ペリーがきているのに、幕府内で誰を跡継ぎにするかの派閥争いを絶えずやっていました。「今そんなことやってる場合じゃないでしょう?」というときに内部分裂するので、大敗を喫してしまうのです。現在も目に見えない敵であるウイルスが猛威をふるっているのに、我が国の政府といえば、相変わらず内部の派閥争いばかりしています。べつに政治批判をするつもりはありませんが、歴史的観点からみると、この政府は近い将来亡びるのでは?という気がしてなりません。わたしは少し前までは、野党が政権をとると、いろいろな政策(特に外交面)が立ち行かなくなるのでは、というのが不安で、それなら今のままのほうがまだマシかも、と保守的な考えをもっていました。しかし、今の大河ドラマ「青天を衝け」を見ると、倒幕後の新政府も最初はガタガタだったことがよくわかります。でも、日本全国から、本当に日本を変えたい、列強に対抗できるよりよい国を作りたい、という有志が集まって、結果的に日本は近代国家への道を歩み始めています。変化を恐れてばかりでは、何も前には進めないということがよくわかりますね。

このように、現代で起こっていることは、わたしたちにとっては初めての経験でも、歴史を振り返るとこの先に起こりそうなことが少しはイメージでできるのです。ここでは日本の歴史について例をあげましたが、世界中のあちこちでも、だいたい似たようなことが繰り返し起こっています。 

歴史を楽しく学べるツール

前置きが大変長くなりましたが、わたしが歴史に興味を持ち始めたのは、つい最近。しかも次のような軽めのツールから入っています。

Youtube大学

いちばん最初は「Youtube大学」でした。ご存じの方も多いと思いますが、オリエンタルラジオの中田さんがやっておられる、教育系のyoutubeチャンネルです。他のYoutubeチャンネルを見ているときに、急上昇チャンネルであるYoutube大学が何度も画面に表示されるので、ちらっと見てみたらすっかりはまってしまいました。初めて見たのは「古事記」についてでした。

わたしがいちばん好きなのは、エクストリーム歴史シリーズで、これを見ると、日本史や世界史の大きな流れをざっと掴むことができます。しかも、中田さんのお喋りで、最後まで退屈せずに楽しく見られます。

また、歴史シリーズだけではなく、偉人の伝記や、文化・芸術のエクストリーム授業もとても面白いです。短い時間で、さまざまなジャンルのことを、ざっとだけでも知ることで、いろいろなことに興味をもつきっかけになりました。また、中田さんが参考にされた本もチャンネル内で紹介されるので、もっと深く知りたい内容は、さらに関連書籍を読むようになります。

「中田敦彦のToutube大学」チャンネルホーム

コテンラジオ(ポッドキャスト)

何か作業をしながら、というときは映像を観るより聴くコンテンツのほうが適していますよね?Youtubeや読書で歴史にもちはじめてから、ポッドキャストで歴史の番組はないか探していたら、コテンラジオに出会いました。そして、歴史のディープな世界に足を踏み入れることになります。

コテンラジオさんが面白いのは、属人的な視点からだけではなく、時代背景を含めて歴史の変遷を語ってくれることです。さまざまな要素から社会全体が少しずつ動き始めているときに、その時代に偶然現れた強烈な個性をもつ人たちが、意図的にではなく誰もが予想だにしないほうに時代を劇的に変えていくさまは圧巻です。でも、どんな偉人も最後はあっけなく死んでしまうので、人間のはかなさや切なさも感じ、一本の映画を観ているような感覚になります。

そして、パーソナリティのお三方が、歴史の出来事をわたしたちが現代社会で体験していることに具体的に置き換えて例えてくれるので、歴史をとても身近に感じることができます。そして、今わたしたちが直面しているさまざまな社会的困難も、後に歴史として語られると思うと、なんだかワクワクします。

そういえば、コテンラジオ中でパーソナリティの深井さんが歴史を学ぶ意義についておっしゃっていたのは、「歴史を知ると今の自分たちのことがよくわかる」ということでした。例えて言うなら、外国に行くと日本という国や日本人とはどんなものかが見えてくるのと同じようなものだ、過去を知ると、わたしたちが今生きている現代社会の価値観やありがたみがよくわかる、とのこと。このように、コテンラジオでは、なるほどなぁと腑に落ちるお話がたくさん聴けます。

コテンラジオを初めて聴かれる方におすすめのシリーズは、

シリーズ11「アレクサンドロス大王」 シリーズ15「アメリカ開拓史」などです。

歴史を面白く学ぶコテンラジオ オフィシャルサイト

ちなみに、ポッドキャストと同じ内容をYoutubeで観ることもできます。

コテンラジオ Youtubeチャンネルホーム

歴史は親子の共通の会話になる

わたしは、Youtube大学もコテンラジオも息子と一緒に楽しんでいます。Youtube大学を最初に一緒に見始めたのは息子が中2のときでした。今でもたまに見て、面白い内容のものがあると息子にも見せています。最近では、タリバンの首都カブール制圧の話がわかりやすく解説されていて、すごくよかったです。コテンラジオは塾の送り迎えなどの車の中で一緒に聴きます。youtubeやポッドキャストは子供にも馴染みのあるツールなので、入り口としてはおすすめです。子供だけ歴史好きになるよう仕向けるより、親子で一緒に楽しむものとして、生活の中に歴史を学ぶ場を取り入れると、共通の話題も増えますし、歴史がわかると子供がニュースにも興味をもつようになる。そして、さらに深堀りしたければ、映画や読書と、どんどん世界を広げていき、生涯の楽しみを得ることができます。歴史って面白いですね。

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