東大・理Ⅰ志望の高3息子が9月1日から始めた東進・単ジャン。実際に取り組んでみた感想や現在の進捗状況についてシェアします。
※この講座は共通テスト前と二次試験本番前までずっと使いました そのころの使用状況についてはこちらの記事を参照ください↓
東進の単ジャン(志望校別単元ジャンル演習=難関4大学特別演習)が結構使えた、という話
東進・志望校別単元ジャンル演習の概要(難関4大学向け)
東進が大学受験の仕上げ特訓として推している「志望校別単元ジャンル演習」「第一志望校対策演習講座」が、今年度から難関4大学向けに新しくなりました。
難関4大学とは、東大・東工大・京大・一橋大学を指すようです。
2次試験の配点比率が高く、また、2次試験の内容がほぼ記述問題であることがこの4校の選定の理由だと思います。
講座の名前も「難関4大学特別演習」となったようです。
どう新しくなったかというと、もともとあった「志望校別単元ジャンル演習」と「第一志望校対策演習講座」という2つの講座がドッキングされただけのような気がしますが・・・。
「志望校別単元ジャンル演習」のほうは、夏休み中に過去問演習講座をある程度終わらせた人が、過去問演習で露になった弱点補強のために、志望校以外の過去問などから選定された演習をこなしていく、というものです。
これをだいたい10月末くらいまでに終わらせて、続けて11月から「第一志望校対策演習講座」で、今度は志望校の過去問や過去の冠模試から選定された、志望校の出題形式に沿った演習をやっていく、というのがこの2つの講座の本来のスケジュールでした。
この2つをドッキングすることにより、弱点補強したぶんをすぐに志望校型の問題で演習できるようになった、ということです。
それなら、この4校以外も同じようにドッキングしては?と思ってしまいますが、それだと、これまでのように2つの講座のどちらか一方だけとることができなくなりそうですね。
わたしは息子がとった講座のことしかわからないので、実際に体験した情報しかお伝えできませんが、うちの場合は2つがドッキングされた「難関4大学特別演習」を現在受講しており、以前もお伝えしましたが、8月末に契約した時点では早割なども含めて、お値段約17万円でした。
難関4大学特別演習(単ジャン)の具体的な進め方
この講座の具体的な進め方については、東進のマニュアルや、各校舎のブログなんかを読んでも、ふわっとしたことしか書かれておらず、実際に始めてみるまで、どうやるのかイマイチわかりませんでした。
以下、今年(2023年)の東大型の単ジャンを息子がどういうふうに進めているか、についてご紹介します。
まず、東進学力POSの該当講座の画面から「必勝必達」のページを開くと、息子が東進で受けたこれまでの冠模試や過去問演習から、息子の弱点をAIが導き出し、補強するべき単元の演習セットがずらっと表示されます。
優先度から高いものから、科目はごちゃまぜで表示されており、基本的には上から順に手をつけていきます。
たとえば、数学の整数分野では、息子がやるべき演習セットは全部で「13」表示されました。
セットは、以下の3種に分かれています。
①弱点補強セット
②出題傾向対策セット
③過去問大問分野別セット
①の弱点補強セットはレベル別に分かれており、最高がレベル9になるようです。(数字が上がっていくほど難しくなる)
息子の場合はこの整数分野で、①弱点補強の「レベル9」のセット(セット毎に「数Ⅰ・1次不等式」「数Ⅱ・高次の整式の計算」などと更に細かい単元に分かれている)が11個、②出題傾向対策セットが1つ、③過去問大問分野別セットが1つで、合計13セットになっていました。
①の弱点補強セットの演習は、他大学の過去問などから問題を引っ張ってきているようです。それに加えて、②と③が一度に表示されるようになったのがドッキングの成果なのでしょうね?
そして、弱点補強セットのうちのひとつを開くと、更に10題くらい問題が表示され、その中から好きな問題を選んで解き、3~4問合格すれば、1セット完了!となります。
何問合格すれば完了となるかは、セット毎にまちまちで、2~4問に設定されていることが多いです。
また、何点とれれば合格になるかも、問題によって違います。
各問題には、記号選択式のものあれば、記述式のものもあり、記号問題は入力するとその場で自動的に採点してくれますが、記述式のものは解答用紙を印刷し、解答を書き込んだものを所属校舎に提出するので、採点結果がわかるまで2~3日を要します。
なので、記号選択のものを選んでやれば速く終わるのでは?という気がしますが、息子曰く、記号形式のものは私大の過去問が多く、問題がちょっと特殊なのだそうです。なので、地方国公立のやや易しめの記述問題を選んで解いている、とのこと。
②の出題傾向対策セットは、東大向け講座の演習問題から、③の過去問大問分野別セットは東大過去問から、それぞれ10題ずつくらいその分野に関係する問題がピックアップされてずらっと並んでいます。
②・③のだいたいどの問題も、東進の先生方の解答・解説を映像で見ることができます。
こうして、ひとつの単元の演習を集中的にこなして、東大2次レベルまで一気に引き上げよう、というのがこの講座の狙いのようです。
難関4大学特別演習(単ジャン)の演習量
必勝必達セットの全体の演習量は「セット数」であらわされるのですが、本人が苦手をどのくらい抱えているのかによってやるべきセット数が決まります。
最初は平均して60セット表示される、と聞いていましたが、息子の場合は9月1日時点では約40セットでした。
しかし、数日経つと、突然80セットまで増え、約3週間経った現在は90セット台にまで増えました。
セット数が増えるアルゴリズムはよくわかっていないのですが、わたしたちは次のような理由によるものではないか、と推測しています。
・8月末に受けた冠模試の結果が反映された
・単ジャンで提出した演習問題の採点者が、息子の答案を見たうえで、まだ力が足りないと思われる部分の演習セットを随時追加している(東大は複数の分野をまたがって複合的な問題が出題されるので、こういうことが起こるのでは?)
これでまた10月に冠模試を受けたり、残っている過去問演習講座から過去問を解くと、さらにドバッと追加がきそうですね。
また、必勝必達セットの科目別内訳は、息子の場合は理科50%、数学45%、英語5%、国語0%となっています。理系志望なので、国語は配点比率が低いから、ここには出てこないのかな、と思います。
しかし、必勝必達セット以外にも各科目毎のページがあるので、英語や国語の演習も、やりたいときにできるようになっています。
難関4大学特別演習(単ジャン)の所要時間や息子の進捗状況
息子曰く、ひとつのセットを合格するだけでも結構大変なんだそうです。
そもそも苦手分野なので、ひとまず解いてみても一発でなかなか合格点をもらえず、その場合はもう一度解いて再提出するのですが、採点にも各数日かかるため、時間を要します。
というわけで、9月1日から始めて、現在9月19日ですが、進捗状況は93セット中たったの「16セット」(汗)。
セット数は、減っていくより増えていくスピードのほうが速いようで・・。
もともと息子は単ジャンは9月いっぱいで終わらせる、という意気込みで始めましたが、とんでもない、おそらくこれはきりがなく、入試本番までずっと続くのだと思います。
確かに、完璧に仕上がって、本番で満点がとれるなんてあり得ませんからね。。。
そうえいば、過去問演習を始めたときに、現役東大生のチューターさんに、過去問を本番前に何年分か残しておくべきか、と相談したら、「やるものたくさんあるから、その心配は要らないよ」と言われたことを思い出しました。
難関4大学特別演習(単ジャン)を受講するメリット
ネットではよく単ジャン不要説をみかけますが、今のところ息子はメリットを感じているようです。
いわゆる一般の参考書や問題集は、1冊に掲載されている演習問題のレベルは一定ですが、苦手な単元はレベルを下げたものからやり直したほうがよいこともあり、そのために本を選定する手間が省けるから、だそうです。
また、記述問題をすぐに採点してもらえるのも助かります。
これで秋の模試ですぐ成果が出るかといったら、まだ時間がかかりそうな気がしますが、本番までには何とかなるんじゃないか、と希望をもって取り組んでおります。
※この講座は共通テスト前と二次試験本番前までずっと使いました そのころの使用状況についてはこちらの記事を参照ください↓
東進の単ジャン(志望校別単元ジャンル演習=難関4大学特別演習)が結構使えた、という話
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