中学受験の失敗!敗因分析や立ち直り方 ~現在は東大を目指す我が子の例~

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現在は東大を目指している高1の息子ですが、実は中学受験に失敗しています。3年経った今、何が敗因だったのかを冷静に分析してみました。中学受験に失敗しない方法や、不合格だった場合の立ち直り方について、これから中学受験を考えられている方はぜひ我が家の例も参考にしていただけたらと思います。

中学受験塾で筆頭塾生がまさかの不合格

受験したのは地方の国立大学の附属中学です。田舎なので中学受験できるのは、その国立附属中学と県立の中高一貫校のの2校だけ。併願はできません。国立の方を選んだのは、母親であるわたしが附属中(息子が受験した学校とはべつの地域の附属中です)に通い、すごく楽しかったからです。また、息子にもう少し広い視野を持ってもらいたくて、地元の公立中学へ行くより、いろいろな子が集まるところを受験してみることをすすめました。

受験勉強はわたしが中学受験した頃の内容に比べるとかなり難しく準備が大変でした。しかし努力の甲斐あり、塾の中学受験クラスではずっと好位置をキープし、最後の模試ではとうとうトップの成績をとります。塾の面談でも「心配ないでしょう」と言われていたし、試験当日は息子も手ごたえがあったようなのに、まさかの不合格!当時はこの結果を受け入れがたく、かなりショックで親子ともどもしばらく落ち込みました。

中学受験 具体的な失敗の原因は?

合格確実と思っていたのになぜ落ちてしまったのか?あれから3年経った今だからわかる敗因を分析してみました。原因は主に以下の5つだと思っています。

  • 国語力が不足していた
  • ミスの多さを克服できなかった
  • 面接を軽視した
  • 受験当日の態度が悪かった
  • 最後まで頑張りきれなかった

国語力の不足

算数に比べてもともと国語はかなり苦手でした。しかし入塾後は解答テクニックも覚えてだんだん伸びてきたため、後半の塾の模試や過去問ではよい点がとれていました。しかし、本番は出題傾向が例年と少し異なりました。そのためこれまでにやってきた受験対策の勉強法では点がとりづらかったのだと思います。これは単に実力不足です。附属中は2科目受験だったので、2つのうち1つが苦手というのはかなり厳しいですね。選択肢があるなら、苦手科目のあるお子さんは5科目受験を選んだほうがよいと思います。

ミスの多さ

当時の息子は得意な算数でもミスで減点されることがよくありました。単純な計算間違い、単位の付け忘れ、グラフの読み間違い等々。ミスが多いと自己採点はあてになりません。だから当日できたと思っていても、自分では気づかないところで減点されていたのだと思います。本人もミスが多いことはよくわかっていて、それで何度も悔しい想いをしているので、この後中学の3年間で努力し、現在はかなり減りました。

面接対策が不十分

面接は形式的なものだと思って軽視していました。しかし実際の配点は算数・国語が各100点に面接が40点。割合としては結構大きいですよね?面接対策は塾で一度直前に練習しただけだったので、家庭でもちゃんと準備すればよかったと後悔しました。

受験当日の態度も見られている?

これは校風や地域性が関係あると思います。テストの実力を重視する学校と、総合的に人となりを判断する学校があるようです。息子が受験した中学は、受験当日は在校生が各所に配置されており休憩時間や面接の順番待ちのときにもずっと監視されているような雰囲気だったそうです。就職試験のようなものですね。しかし当日の息子は面接まで長時間待たされたことが不服でふてくされた態度をとっていたとのこと。こういうところも、もしかしたら見られていたのかもしれません。そういえば、当日の持ち物に「鉛筆」と書いてあるのにシャーペンを持っていって落ちた、という成績優秀な子の話を聞いたことがあったな、と後になって思い出しました。

最後までやり遂げられなかった

1月の受験に向けて、年末までに順調な仕上がりをみせ、塾の先生からも太鼓判をもらって冬休みを迎えた息子。冬休みはとにかく体調にだけ気を付けて過ごそうと、毎年恒例の帰省もやめて家で過ごしました。しかし、あとは当日を乗り切ればよいだけ、と油断したのか、息子はゲームばかりして冬休み中はほとんど勉強しませんでした。最後までやれることは全部やって落ちたのならともかく、この2週間を無駄にしてしまったことが一番悔やまれます。

中学受験の敗因を総括すると

失敗の原因は細かいことをあげればきりがありませんが、総括すると

「実力不足」「リサーチ不足」

この2つになると思います。

ミスをするもしないも実力の内だし、受験当日の態度や面接がうまくできなかったのは、家庭教育がいたらなかったからです。また、中学入学後にわかったことですが、ここは高校受験も内申点をとても重要視する地域性のようです。公立高校なら全国どこでもそうだろう、と思われるかもしれませんが、中学の先生方があからさまに内申点の上げ方について子供や保護者に具体的な話をされるので、他県から来たわたしたちにとっては文化の違いに驚きました。というわけで、受験した附属中学が求めているレベルに当時のうちの子は総合的に達していなかったため、落とされたのもやむを得ません。

中学受験の失敗からどのように立ち直ったか?

不合格の通知を受けて、息子は当然大変なショックを受けました。でも先に進むしかありません。地元の公立中学への進学は不本意でしたが、入学してみるとこれが意外とよいところでした。ひと昔前のイメージがあり、公立中学は先生たちが高圧的で子供たちの自主性が育たないところだとわたしは思い込んでいました。しかし理解ある先生と、保育園や小学校からずっと一緒の友達に加えて新しい友達も増え、息子はたちまち中学に順応して楽しく過ごすようになりました。幸い勉強のモチベーションも落ちずによいスタートダッシュがきれたと思います。

しかし、俗に言われているように母親であるわたしのほうが受験の失敗をひきずってしまいました。なぜなら子供にとって人生初の大きな挫折を母親であるわたしがアシストしてしまったという申し訳なさが強くあったからです。こんな小さい子にすごいプレッシャーと不合格という傷を与えてしまい、こんなことをして本当によかったのかとしばらく悩みました。

その後わたしが本当に立ち直ったのは、息子が高校受験で第一志望の理数科に受かってからだと思います。高校受験前も中学受験で失敗したことが思い出され、不安で仕方ありませんでした。また同じことを繰り返してしまうのでは、といくら学校や塾の先生に「大丈夫でしょう」と言われても気が休まりません。でもそんな親の勝手な心配を受験生本人である息子にぶつけてしまってはいけないので、息子には内緒でこっそり塾の先生に話を聞いてもらったりしていました。なので、失敗すると次が成功するまではなかなか立ち直れないということです。

中学受験をする子の親が覚悟しておくこと

塾の中学受験クラスに入ったときの最初の説明会で「中学受験は頑張っても落ちることがあります。その覚悟をもって受験に臨んでください」と強く言われました。でもそのときは落ちるのは一部の子だけなので、これから一年頑張れば大丈夫だろう、とあまり自分事とは思っていませんでした。だからわたしの場合、落ちる覚悟はまったくできていませんでした。

中学受験はよく「どんぐりの背比べ」に例えられます。受験後は無情にも合否が出てしまいますが、実はこの時点では個々の差はほとんどありません。失敗してもまだまだこの先に高校受験・大学受験があるので、ここからどれだけ伸びるかが本当の勝負。合格を目指すのはもちろんですが、中学受験は通過点にすぎないということを理解しておかなければなりません。だから親はやはり「落ちても大丈夫」という覚悟をもって子供をサポートするのがよいと、今なら思います。

中学受験をしてよかったのか?

これは「よかった」とはっきり言えます。まず家庭で学習する習慣がついたことや、難しいことにチャレンジする力がついたこと、競争心が芽生えたことなど、中学受験を通して学んだことはたくさんあります。そして結果論になってしまいますが、落ちたから得られたこともたくさんあります。もし受かっていたらその時点で慢心してしまっていたかもしれません。この悔しさをバネに息子は中学3年間で自分の弱点を克服する力や最後までやりきる力をつけ、人間的にも大きく成長したと思います。小学校のときはわたしがついて勉強していましたが、今は自分でどんどん計画を立て、すすんで勉強し、やり方が間違っていたら修正できるようになったので、安心して見ていられるようになりました。中学受験は親子ともに成長できる貴重な体験です。お子さんのタイプにもよると思いますが、受験を迷っておられるなら、ぜひ親子でチャレンジしてみられることをおすすめします。

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