ごく普通の我が子が東大受験を決めた理由

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東大はよっぽど能力の高い特別な子だけが目指せる場所なのでしょうか?今回は東大なんかにまったく縁がないと思っていた我が家で、凡人である息子が東大受験を決めた理由についてご紹介したいと思います。

ちなみに、母親であるわたくしは、学生時代まったく勉強せず、地頭だけで生きてきて、最終学歴は無名の私立短大です。夫は高専卒。なので、わたしたちの子が東大を目指すことになるなんて、つい最近まで露ほども考えたことはありませんでした。

普通の子が東大受験を決めた理由は?

東大を受験するなんてまったく頭になかったわたしたち親子が東大を意識しはじめたのは、この春、高校入学後すぐに学校と塾の先生に「東大を目指してみないか?」と言われたからです。

息子は地方の公立高校の理数科に、まさかの首席で合格しました。たしかに、塾では中3のときに何度か受けた模試で安定して好成績を残したため、中3の終わりから難関大学を受験する特待コースに誘われてはいたのですが・・・。

でも、首席で合格したのも模試の成績がよかったのも、息子が「頭がよかったから」ではありません。ただ単に「人の何倍も努力をした」からなんです。

東大を目指す「普通の子」小・中学校のときの成績は?

息子の小学生のときの成績は中の上くらい。5段階評価にすると平均3.5~4くらいだったのではないでしょうか。算数・理科は得意でしたが国語が全然ダメ。漢字のテストでは半分とれるかとれないかくらいの実力でした。しかし中学受験を機に漢字も努力で克服。その頃から苦手なものも人の何倍も努力してなんとか人並のレベルに達することをおぼえました。中学受験は母親であるわたしがすすめたことでした。わたし自身が中学受験をして楽しい中学生時代を過ごしたので、息子にもそんな経験をさせてあげたかったからです。しかし、中学受験は失敗におわります。やはり国語が力及ばずでした。そのかわり、中学受験を経験したことで家庭で日常的に学習する習慣が身に付きました。

中学入学後は国語同様に英語で苦労しました。「make」や「like」などの初歩的な単語も一生懸命覚えないとミスをするレベルです。そんな子が東大を目指すことになるなんて微塵も考えられませんよね?しかし、愚直に努力し続け、なんとか人並に、そのうち傍から見ればむしろ英語が得意な子に見えるレベルになりました。定期テストは一か月前から準備を始める念の入れようで、地元の公立中学での成績は学年で2〜5番くらいをキープ。そして、3年生になるといよいよ受験ということでパソコンを自主的に封印。勉強量はさらに増え、定期テストでもついに学年トップになりました。

理数科受験を決めたのは、文系が苦手なのでどっちみち大学は理系学部にすすむと決まっていたからです。それに、理数科を受験すると、理数科がダメでも普通科で拾ってもらえます。だから、理数科に受かってもついていけるかどうかやや不安でした。その気持ちは高校生活がスタートして約半年経った今も変わりません。とにかく今後もコツコツ努力し続けるのみです。

東大は凡人が努力だけで目指せるところなのか?

では、うちの息子のような普通の子が努力だけで東大受験を乗り切れるものなのでしょうか?

夏休みの高校の保護者面談で担任の先生に確認してみたところ、「努力型の子こそ東大を目指すべきです。わたしが昨年送り出した2名の東大合格者も、ひたすらコツコツ努力するタイプの子たちでしたよ。」とのこと。 他にもいろいろな本を読んでみたり、塾の先生方のお話を聞いたりしてみたした結果、正しいやり方で継続的に努力すれば可能性は大いにあるということがわかりました。たとえば中3で受けた塾の模試にしても、地頭がよい子なら調子がよければ3回のうち1回くらいは偏差値65以上とれることがあっても、息子のように安定して毎回67〜69くらいの成績を残すには高いモチベーションで一定以上の努力をし続けることが必要です。そして、そういう子は高校入学後は大学受験に向かってさらに頑張る。それを塾の先生は見抜いておられるので特待コースにお声がかかったのだと思います。

もともと地頭がよくてそこそこ勉強すればそれなりによい成績を残せる子と、不器用でも常に全力を出す子は中学〜高校の間にジワジワと差が広がります。そして、6年後には大差がついてしまうのです。もちろん地頭がよくて努力も惜しまない一部の天才にはかないませんが、もしかしたら東大受験者の何割かは努力型なのではないでしょうか。

普通の子が東大受験するには何をすればよいのか?

努力型の普通の子が東大現役合格を目指す方法はただひとつ。「早い時期から準備を始める」ことだそうです。なので高校入学時に息子は現段階で見込みがあるということで、先生方からお声がかかったようです。中高一貫校でもっと早くから東大を目指している子たちはかなりのアドバンテージがあります。そもそも息子の通っている高校は、地方の普通の進学校なので、東大受験者なんて学年で1〜2名くらいしかいません。そのため、高校で学習する内容をできるだけ早く終わらせ、何巡もしてしっかり基礎固めをし、受験問題に取り掛かる必要があります。息子が塾で入っている特待コースというのは高校3年間の内容の映像授業がすべて見放題になっています。そこで高1のうちにとりあえず高校で学習する数学と英文法・単語、物理くらいはひととおり終える予定でいます。理数科は普通科に比べて学習進度は早いのですが、それよりももう少し先をいく作戦です。

東大の入学定員は1学年3000人!

東大は毎年3000人の合格者が出ます。「ドラゴン桜2」でかの桜木先生が言っていたようにオリンピックに出場するより東大に入るほうがよっぽど簡単だというのも納得できますね。だから早い段階でコツコツ努力することを身につければ、普通の子にも東大合格のチャンスは十分にあるということです。そして、頑張る子には周りが自然と手を貸してくれます。わたしたち家族が支えてあげることはもちろん、プロである先生方のお力も借りながら、息子の東大受験をみんなでサポートしていきたいと思います。

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