子供が自主的に勉強するには〜東大を目指す息子の例〜

子育て・勉強法・お金教育

「宿題やった?」「テストの準備はできてるの?」子供に勉強のことでガミガミ言うのは疲れますよね?そうならないように子供が自主的に勉強するよう我が家で尽くしてきたあの手この手についてご紹介します。

勉強のことは、親が子供にうるさく言えば言うほど反抗されてケンカになってしまいます。いい加減口出しするのにも疲れたら、だいたい次に打つ手はこの2択になると思うんです。

1 本人が気づいて自主的に勉強するようになるまで見守ることにする

2 塾に任せる

理想はもちろん1ですが、「本人が気づく」のはいったいいつになることやら…。わたしのように大人になってから勉強の重要性に気づく人もいるわけですから、放置しておくのはNGですよね。

だから多くのお母さんは、子供を塾へ託します。

でも、塾に入れたからって成績が上がるとは限らないし、「すすんで勉強する」ようになるわけではありません。

では、高い塾代を無駄にしないためにはどうすればよいのでしょうか。

実は、塾に入れる前に家庭でちょっと手助けしてあげれば、子供は自主的に勉強するようになるんです!

ここでは我が家で子供が小学生のときから取り組んできた「子供が自分からすすんで勉強するようになる方法」をご紹介します。

息子の現状

うちには地方の公立高校の理数科に通う息子が一人います。現在1年生。東大(理科Ⅰ類)を目指しています。学校の定期テストの順位はだいたい10位以内くらい。大学受験については、今は主に共通テスト対策をやっています。塾にも通っていますが、映像授業のみなので、基本的には自分で計画を立てて勉強しています。

現在、息子の学習方法については、わたしは何も言いません。では何故うちの子は自分で勉強する「おりこうちゃん」になったのでしょうか。それは、元々頭がいいから…?ではなく(と言うと息子に失礼ですが)、「自分は勉強ができる」と思い込ませることが重要なんです。

ポイントは予習

一般的には中学生になると勉強が難しくなるので、塾では予習が始まりますよね。(田舎では中学から入塾する子が多い)でも小学生の低学年のうちは、勉強の内容がさほど難しくないので、授業の中で理解するのが普通です。

だけど、そうやって油断していると、いつの間にか苦手な単元が出てきます。たとえば算数の「単位の変換」や「分数」など。学校では一斉に授業を進めますから、個人がつまづいても、そこで一人一人を丁寧にみてくれるわけではありません。だから、テストが返ってきて初めて、あまりわかってないことに気づくわけです。

そして、ちょっとわからなくなり始めてから、慌てて家で復習を始めると…。学校で「わからない=苦手だな」という感覚を味わっているのに、その苦手なことを家でも押し付けられ、その単元がますます嫌いになってしまうかもしれません。

では、苦手を作らないためにはどうすればよいのでしょうか。

それは、「予習をする」ことです。

予習といっても大したことはしなくていいんです。ただ教科書を読むだけです。その日授業で進むのはせいぜい教科書2〜3ページ分くらいではないでしょうか。ただ読むだけなら、1教科につき2~3分で終わります。5時間の授業分すべてを予習しても、ものの15分もあれば終わります。

子供に「読んでおきなさいよ~」とただ言うだけじゃ、本当に読むかわからないので、最初はそばについてあげたほうがよいでしょう。15分くらいなら時間をさけます。うちは朝方なので、こういうことは朝やっていました。一緒に教科書を読まなくても、親はそばで新聞を読んだり本を読んだりしていればOK。

そして、読んだそのときには教科書の内容を完全に理解しなくても大丈夫。ちょっとでも聞いたことがあるワードが授業中に出てくると、自然と授業の集中力が増すからです。また、知っていることなら授業中にすすんで発表もできます。そうすると、「わかる・できる→おもしろい→もっと頑張る」という好循環が生まれるんです。

この「自分は勉強できる」という感覚を、小学校低~中学年のときに養っておけば、もうしめたものです。

息子が小学生のときに我が家で実施したこと

その他に、我が家で実施しているのは次のようなことです。

・勉強することが「あたり前」の環境をつくる

・親が伴走する

・先頭集団に入れる

・何のために勉強するかは後回し

・学ぶことの楽しさを体感する

具体的にどういったことか、みていきましょう。

勉強することが「あたり前」の環境をつくる

もうこれは、強制的に勉強する時間を決めておく、というだけのことです。

朝方の我が家は、ダンナが朝6時に家を出ます。だからその前に朝ご飯。子供も一緒に食べます。これは保育園のときからずっと続いている習慣なので、特に頑張って早起きしているわけではありません。

だから小学生のうちから6時~7時の間は「勉強の時間」とすることにしました。その間はもちろんテレビもつけません。わたしはだいたいパソコン作業してることが多いです。

小学生の低学年のうちは、100マス計算や書き取り、高学年のときは学校のレベルより難しめの問題集をやってました。中学生の頃は数学と英語。テスト前はテスト勉強をしていました。高校生になってからも、この習慣は続いていましたが、今は学校に30分早く行って学校で勉強するようになりました。理数科クラスの子は1/4くらいが早く登校して勉強しているらしいです。

もう長年のルーティンなので、朝のその時間は「勉強しなさい」と言わずとも自然と勉強が始まる、「当たり前」の状態になっています。

勉強と同じように「時間を決めて一緒に付き合う」方法で、子供を読書好きにしました。そのことが書かれている記事はコチラ↓

子供に読書習慣をつけさせるために家庭でやった2つのこと

親が伴走する

昔、テレビで女優の濱田 マリさんが話しているのを聞いて「これだ!」と思い真似していることです。

濱田さんは子供を初めて塾に入れたときに、なんと自分も一緒にその塾に入ったそうです。で、子供と同じ授業を聞いて、同じ宿題をやる。

それなら子供に「塾の宿題やったの?ママはもう終わったよ~。」と威張って言えるからなんだそうです。

なるほど、と思いました。自分も同じように勉強しているなら、子供にだけ「やりなさい」と言わずに済みますもんね。

わたしはさすがに同じ塾には入りませんでしたが、受験算数のような難しい問題は、一緒にyoutubeで解説動画を観て、問題を解きました。大人でもいきなりやると解けないような問題は、子供に一人でやれと言うのはムリがありますよね。

だから、子供にとって難しかったり苦手だったりするような内容は、最初は伴走してあげるとペースにのれるようです。

ちなみに、子供が中学に入学する前にわたしは英語を猛勉強しました。過去にも習得しようとし、何度も挫折していたのですが、子供のためなら続きますね。

うちの子、元々国語がすごく苦手なんです。中学になったら英語は絶対に手こずるだろう、とふんでいましたから、そのときにわからないところを教えてあげられるようわたしが一足先に勉強を始めた、というわけです。もちろん子供は口実で、ほぼ自分のためなんですが。

実は、わたしも元々英語が超苦手で、今回は中学英語から全てやり直し。そして1年半で何とかTOEIC700点とれました。

だから「どういう内容をどのくらい勉強したらこのレベルになるよ」ということを今子供に伝えてあげられます。これは、今共通テストレベルの勉強をしている息子にも有効です。

先頭集団に入れる

小学6年生になると、全国学力調査があります。このテストは学校以外で勉強している子とそうでない子でかなり差がつきます。実力テストはあえて差をつけるために普段学校ではやらないような難しい問題が出るからです。

たぶん家で何もしてなかったらウチの子は「中の中」くらいの成績だったでしょう。国語が苦手で、漢字の送り仮名などは練習してなかったらことごとく間違えてましたから…。誤字脱字が多いので、理科や社会でも減点されるし。算数でも油断すると、bとdが鏡文字になってて×もらったり…。珍回答は個性のうちですね。

そんな苦手も克服しつつ、この時期にある程度勉強して先頭集団に入っておくと何がよいかというと、

周りの子や先生たちから見て、

   「勉強ができる子」の部類にカテゴライズされる

からなんです。そうなると、本人も「そこから落ちこぼれたくない」と思うから、もうあとは自主的に勉強するようになる、というわけでした。

何のために勉強するかは後回し

ここからは「方法論」ではなく「精神論」です。

何のために勉強するかは人それぞれ。将来の夢のためとか、資格を取得するためとか…。

「学校のテストでよい点をとる」とか「入試をパスする」ことが本来の勉強の目的ではないことは、みんな薄々わかっているはずです。

でも、間違いなく言えるのは、

「勉強はやらないよりは、絶対やったほうがいい」

ということです。将来「もっと勉強しとけばよかった」とは思うけど、「勉強なんてするんじゃなかった」とはあまり思わないでしょう。

大人になってからも、もちろん勉強はできますが、子供のときに覚えたことって忘れにくいですよね?だから日本の詰め込み教育も案外悪くないなぁと思います。

子供の頃は今勉強しているものが将来どういうふうに役に立つかわからないかもしれません。でも、大人になってから点と点が突然つながり出すときが必ずきます。それは、どんな職業についていても同じです。そのときに幅広い分野で基礎的な知識があると、つながったものがより面白い方向に行く可能性が高い。

だから、たった今「何のために勉強しているか」という本当の目的はあまり深く考えなくてもいいんじゃないでしょうか。

ただ、どうせやるなら「楽しく勉強」したほうがよいと思います。そうすると、結局、何のために勉強するかがわかってくるのです。

学ぶことの楽しさを体感する

学校の勉強に限らず、新しいことを知る喜びを味わえるようになると、その後の人生がワクワク楽しいものになります。

だから「勉強すること」は

人生を楽しむための手段

だと言えるでしょう。

まあこれが結局「何のために勉強するか」の答えになっちゃうんですけど、子供にそう言い聞かせたとて、漠然としすぎていて「?」と思われてしまいますよね。

だから、子供にもそれがわかるように、日常生活の中で親のわたしたちが、ちょっと解説してあげます。

分数を習ったら、ケーキを平等に、あるいは自分が得するように切り分けることができるようになる。

化学反応式がわかれば、一酸化炭素中毒の事故がどうして起こるかがわかる。

英語を話せれば海外旅行がより楽しめる。

「ブラタモリ」なんかは、地理・歴史・政治・経済などの社会科の要素と、鉱物・地層・気候変動などの理科の要素が全部入っていて、親子でみるのに最適です。

タモリさんみたいに、知見があることで、ただブラブラ散歩することをあんなに楽しめる、という姿を見せられたら、「勉強しなさい」と言われなくても自然と知識欲が出てくるのではないでしょうか。

子供にとって、そういう親でありたいものですね。

「親が楽しく学び、学んだことを生活に楽しく取り入れ、それを見た子供が楽しく自主的に学ぶようになる」

何だか「楽しく」だらけになってしまいましたが…。これが我が家の家庭学習の理想としているところです。

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