小中学生の頃のテストではミスのオンパレードだった息子も、現在は高1となり、昔に比べるとかなりミスが減りました。息子がどうやってミスを減らしたかや、普段の勉強で気を付けていることについてご紹介します。
小学生のときはどんなミスをしていた?
小学生のときの息子がテストでやらかしたミスは数知れず。考えられるミスというミスは全部網羅していますが、あえてどんなものが多かったかを挙げてみます。
数学
・単位のつけ忘れ
・約分し忘れ
・計算ミス
国語
・誤字脱字
・問題文の読み間違い(たとえば〇〇という単語を使わず答えなさい、のところを〇〇という単語を使って答える、と勘違いする)
・答え方の間違い(理由を問われている場合は最後に「から」をつけるなど)
社会・理科
・穴埋め問題なのに余計なことを書いてしまう( )内に入る言葉だけを回答欄に書くところを、続きまで書く
・グラフの単位の読み間違い
どんな子でもミスはするので、上記のどれも「ああ、うちの子もこういうのあるな」と思い当たるふしはあると思います。
しかし、うちの子は本当にミスが多く、そのたびに悔しい思いをたくさんしてきました。
だから、何とかミスを防ぐ努力を続けていると、中3くらいから以前ほどはミスが目立たなくなってきました。
テストのミスはどうやって防ぐ?
そこで、テストのミスをいったいどうやって減らしてきたのか、現在高1の息子にインタビューしてみました。
普段の勉強で心がけること
まず、普段の勉強で心がけるのは、当たり前のことですけど
「問題を解いたら必ず答え合わせをする」
ということです。
昔はクイズ感覚で問題をとき、「〇点とれた」という結果だけに満足していました。小学生ならこういうタイプのお子さんも結構多いのではないでしょうか?
〇つけしたあと必ず間違えたところを確認し、なぜ間違えたのかを分析することはとても大事です。
問題に対する理解がないのなら、そこを復習するべきですし、単純なミスならどんなミスをしたのかを確認し、次に同じことをしないよう気をつけます。
字を綺麗に書く
これも基本ですが、字を丁寧に書くことでミスは確実に減らせます。特に数学の計算ミスなどに効果があるように思います。
これは現在の息子の数学のノートです。
頭の文字を揃えて書く、などに気をつけているようで、これでも昔に比べるとかなり丁寧になりました。
問題はたくさん解く?繰り返し解く?
また、いろいろな種類の問題を解くのと、同じ問題を繰り返し解くのと、どっちが大事か、ということについてですが、息子の場合は「繰り返し解く」派です。
中学の定期テストの勉強では、学校でも使用する教科書に対応している問題集を繰り返し解いていました。
ひとつの問題集を繰り返すメリットは、まずは問題の形式に慣れることができること。
この単元のポイントはこういう出題の仕方をされるのだ、ということがわかります。テスト本番でもだいたい類題が出ますから、答え方に迷わなくなります。
そして、繰り返し解くことで、間違ったところを何度も見直すことになり、間違えやすいところもテスト前に克服することができるのです。
問題集の具体的な活用方法
中学のテスト前に息子がやっていた問題集を使う勉強方法は、こんな感じでした。
テスト範囲の問題をひととおり解く
↓
間違ったところをチェックし、おぼえなおす
↓
もう一度全部とく
↓
また間違ったところをチェックしおぼえなおす
↓
他の教科の勉強をし、間をあけて、もう一度問題を全部とく
↓
母親(わたし)が〇つけする
↓
また間違えたところを集めて「間違いノート」にまとめる
↓
間違えたところをテスト前にチェックする
これで最低3回は同じ問題を解くことになります。そして、間違えやすいところは、さらに間違いノートで確認するので、ほぼすべての間違いがなくなります。これは、中学では暗記科目といえる理科や社会の学習でもっとも効果がありました。
ちなみに、2度目か3度目に解いた後は、わたしが〇つけを担当していました。本人が解答を見ながら〇つけしても、思い込みが邪魔をして、間違いに気づかない部分がどうしてもあるからです。たとえば誤字・脱字、英語のつづりミスなどは他の人が見ないと、気づきにくいものです。国語だけでなく、理科・社会でも誤字脱字は減点になりますから、要注意です。
解答方法の間違い、問題文の読み間違いを防ぐには
これは国語や社会でよくやってしまうミスです。
まず解答方法の間違いは、問題文と自分の解答を続けてざっと読み直すことで、間違いに気づけます。特に穴埋め問題のミスは、変な言葉を入れると、通して読んだときに違和感があるのですぐにわかります。
また、問題文の読み間違いを防ぐには
〇〇という言葉を使わないで
とか
〇〇を除いて
などの問題であれば、問題文に大きくバツ印をつけます。
しかし、息子に言わせると、こういうひっかけ問題が出るのは小・中学校のテストだけらしいです。
小・中学校では、差をつけるためにミスを誘いやすい問題が多いが、高校くらいになると自然と実力で差がつくので、ひっかけ問題は少なくなり、本質的な問いに答える良問が多くなるそうです。
せっかちな性格を自覚する
これはお子さんのタイプによると思うのですが、うちの子のミスが多いのは、せっかちな性格が原因でもあります。だから、問題文を読み飛ばしてしまったり、はやく次に進みたくて、字や計算が雑になってしまうのです。
しかし、それを本人が自覚するようになってからは、テスト本番で「あせっているな」と感じたときは、落ち着くようにしているそうです。
たとえば、数学や物理では、サクサク解けるときはよいのですが、しょっぱなの問題が意外と難しくてすんなり解けないと、すごく焦ります。そういうときは一旦手をとめて、全体の問題をざっと見て、時間配分を考え、この問題はまず5分やってみてそれでも解けなければ次に進もう、とか、場合によっては、後半の解けそうな問題から先に手をつける、などということもするそうです。
テスト本番のミスは想定内!?
ここまでミスをなるべく減らすような努力について紹介してきましたが、いくら気をつけてもある程度のミスはしてしまうものです。
だから、あらかじめミスを想定して、テストに挑むことも時には必要です。
たとえば6割とれば合格する資格試験があったとします。
わかっているつもりの問題でも本番では仮に2割はミスで落とす、と想定します。
それならば、テストの8割は確実にとれる勉強をしておけば合格するのです。
そうすると、出題範囲を100%勉強しなくても、80%の部分を完璧にできるようにしておく、という準備の仕方もできるのです。
ある程度ミスすることも含めて、作戦を立てることも、ある意味ミスに打ち勝つ方法のひとつだと思います。
テストのミスを減らす方法 まとめ
ここまで、息子のテストのミスをなるべく減らす方法について、具体的な方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?どれかひとつでもお役に立てるものがあるとよいのですが・・。
この地道な努力で、息子は中学のときの定期テストでは5教科平均して9割はとれるようになりました。
ミスを「これはミスだから仕方がない」と放置するのではなく、ミスとしっかり向き合うことで、自分に合った対策方法をみつけることがミスを減らす方法だと思います。
大事なテストで1点、2点に泣くような悔しい思いをしないためにも、必要な対策ですね。
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