亡くなってすぐの人はやっぱりまだすぐ近くにいる

生き方・考え方・哲学

人は亡くなってからもしばらくの間はこの世で魂が彷徨っている、ってよくいいますよね?

亡くなったはずの人が何だかまだ近くにいるような・・。そんな体験をされたことがある方は多いのではないでしょうか。

わたしも二十数年前に弟を交通事故で突然亡くしたときに、そんな経験をたくさんしました。

亡くなってから何日か経った後に、留守電に弟からのメッセージが残っていることに気づいたり、写真を現像してみたら(まだフイルムの時代、汗)弟が写っていたり・・。

弟がまだそばにいるようで嬉しくもあるんだけど、現実にはもうその人はこの世に存在していなくて、その人が自分にとってどんなに大切な人だったか、ということを思い知らされる。そんな苦しい日々がしばらく続いたことを憶えています。

先月、友人のお父さんの葬儀に参列しました。友人によると、「父は持病はあったけど最近はとても元気に過ごしていたので、突然の出来事にしばらく気持ちの整理がつきそうにない」とのこと。

そして葬儀から2週間経った昨日、その友人の娘さんが誕生日を迎えました。「誕生日ケーキは毎年お父さん(娘さんにとってはおじいちゃん)が用意してくれてたけど、今年は買ってこなきゃね。」そんなことを家族で話していたそうです。こんなときにも故人が偲ばれて切なくなってしまいますよね。

ところが、今年のケーキもちゃんと娘さんのところに届いたのです。

ケーキ屋さんから電話があり、「ご注文のケーキを取りに来てください」とのこと。

お父さんが生前に注文しておいてくれたんですね・・・。

今年だけじゃなくて、きっとその前も、その前の前の年も、孫娘が生まれてから今までずーっと、毎年孫の健やかな成長を喜び祝ってくれていたお父さん。

お父さんの深い愛が詰まった最後の誕生日ケーキは、友人にとっても娘さんにとっても一生忘れられない味になったことでしょう。

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