前向きなリスクヘッジで自分を追い込まずに楽しく暮らす術

生き方・考え方・哲学

人には大きく分けて2タイプあると思うのです。

ひとつは、自分を追い込み、鼓舞して頑張るタイプ。

もうひとつは、自分に甘く、できるだけお気楽に生きるタイプ。

わたしは後者。

これは、MかSかの違い、ともいえます。

マゾの人は、「辛く苦しいけど頑張ってる自分」が好きらしい。

一方、ドエスのわたしは、いつも自分が優位な位置で主導権をにぎって、自分の人生をコントロールしたいと思っています。

わたしは今までまわりの多くの人に、こうやったらもっと楽ですよ、とか、こう考えればもっと楽しくなりますよ、というアドバイスをよかれと思ってしてきました。

でも、最近になってやっと気づきました。マゾの人は、そもそも楽しようとか、楽しみたいなんてことは、これっぽちも思っていないのです。逆に辛い状況に身をおくことがどうも快感らしい。

例えば無理な借金をし、バーンと設備投資して起業する人がいる、と聞くと、「そんなやり方しても楽しくないじゃん」と思ってしまいますが、そういう人はそもそも仕事に楽しさなんて求めていなかったんです。

わたしが思っている楽しさとは対極のところの「仕事=辛く苦しい、けど頑張って乗り越えるもの」ととらえている。そもそも目指すところが違うのだから、わたしのアドバイスはまったくの見当違いで、大きなお世話にもほどがあったのでした。

というわけで、この記事は、すべての「S」の人に捧げます。

「我こそはSである」という方は、リスクヘッジで、もっと楽に楽しく生きていきましょう!

リスクヘッジとは

わたしが考えるリスクヘッジとは、安全策をとって失敗しない方法ではなく、たとえ失敗しても困らないように予防策を張っておくことです。新しいことをやるには失敗はつきものだからです。

だから、「新しいことに挑戦しない」、ということではなく、やりたいことに安心して集中するために「いかに万全な準備をするか」、ということを心掛けています。前向きなリスクヘッジとでも呼べばよいでしょうか。

まずは、わたしが生活の中でとっているリスクヘッジの具体的な事例をお伝えします。

リーマンショックで大打撃!?

家計のリスクヘッジを意識したのはリーマンショックがきっかけでした。輸送機器メーカーの城下町に住んでいるので、当時は町全体が大打撃を受けるのをモロに体感しました。(コロナのときももちろん同じ状況でした)

この年は市内の飲食店は週末にも関わらずどこも見事にガラガラ。うちのすぐ近所にあるお好み焼き屋さんは開店休業状態でした。逆に、タダレジャーで実益も兼ねられる近くの潮干狩りスポットが大人気に。しばらくするとその場所のアサリは全て採られ尽くしていなくなりました。

逆に業界の景気がよい時期は、町全体が活気づいています。週末みんなが向かうところはショッピングモール。近所のお好み焼き屋さんの駐車場もいつも満杯です。

ちなみにこのお好み焼き屋さん、開店休業状態の時期にサッとお店をリフォームしてリニューアルオープンしました。経営のセンスありありですね。好景気も不景気もそんなに長くは続かないということです。

ところでこのリーマンショックが我が家にどんなダメージを与えたかというと・・・。実はうちのダンナも当時は輸送機器メーカーに勤めるサラリーマンでした。だから直接的な影響がありました。つまり、お給料が思い切り下がったということです。

一時期は週休3日で残業なし。月給は10万円ダウン。これ、うちのダンナの会社だけじゃなくて町全体の企業がこんな感じでした。

この頃のわたしはフルタイムのパート勤務。勤務先は市立の幼稚園。先生ではなく事務の仕事です。学区内に新興住宅街ができたので、園児数の増加を見込んで教室を増設したばかりの幼稚園でした。

しかしリーマンショックで市内の会社員の世帯年収がグッと減り、専業主婦がみんな外に働きに出ることに。だから多くの子供たちは保育園へ行ってしまい、せっかく増設した園舎は空き教室が3つも・・。

この事件がいかに町全体をゆるがしたかがわかりますよね?

そんな我が家はこのリーマンショック期を特別なことはせずに乗り切りました。それができた理由は2つ。

・もともとあまりお金を使わないから

・借金がなかったから

特に秘技というわけではなくて申し訳ないのですが・・・

当たり前のことなんだけど、できてない人が多いと思うのであえて挙げてみました。

生活費のほうは特にキチキチ節約したり、家計簿をつけたりしているわけではありません。「節約」はしてない。でも「浪費」も絶対にしません。納得のいかないことには1円も使わない。普段から必要なとこにだけお金を使う癖をつけておくと無駄遣いしなくなります。

というわけで、うちは同世代の家庭より出費が元々少ないです。だから月収が10万円減ったとしてもそこまで困らない。

そして、もうひとつの理由は借金がない=住宅ローンがありません。これは「ダンナが独身時代にコツコツ貯めたお金+結婚してから2人で貯めたお金+義父母からの援助」があったから。家はキャッシュで建てました。

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※キャッシュで家を建てた話については コチラ↓に少し書いてあります。
12歳で100万円貯めた男の子の話 〜一生お金に困らない子供を育てる家庭のお金教育〜 

そうやって、このときは経済危機を乗り越えられたのですが、いつまた同じような世界的不況が訪れるやもしれません。そのために、我が家では新たにいくつか手を打ちました。

家計のリスクヘッジ

リーマンショックをきっかけに、真剣に家計のリスクヘッジを考え始めたわたしたち。

新たに心掛けたのは次の3つです。

・夫婦は別業界で働く

・家業をもつ

・不労所得をつくる

リーマンショック後、夫婦で同じ会社に勤めている人たちはダブルで打撃を喰らうわけですから大変です。その点わたしは市の臨時職員だったので、すぐには影響を受けにくかったのです。(元々安いお給料ですけどね)

だから、夫婦は別業界で働くほうが業界自体の景気に左右されにくく、リスクヘッジになります。

それからわたしたちは「農業」という家業をもつことにしました。リーマンショック後に地元では有名な建設会社があっさり倒産。会社のお給料だけに頼ることの危うさを目の当たりにしたのです。

だから規模の大小を問わず何かしら自営業的なものや副業が必要だと痛感しました。

そして、ないよりは少しでもあったほうがよいのが「不労所得」。もしも健康を害すなどして、一時的に自分が働けなくなることも想定しておいたほうがよいでしょう。

そこで手を出してみたのが、

・太陽光発電

・不動産投資

です。

太陽光パネルは自宅・カーポート・農作業小屋の屋根に所狭しとのせてみました。不動産は田舎の中古ワンルームマンションの一室を試しに購入。

もちろんこの2つもキャッシュで投資しているので、ノーリスクです。

でも、不動産のほうは入居者があったりなかったりするので、空室のときは管理費や固定資産税分がマイナスになってしまうこともあるので、実質トントンかも・・。

太陽光発電のほうはただパネルを設置するだけで確実に収入があるので、オススメです。

また、近年は株式投資も始めました。うちは国内企業の個別銘柄を利回りで選んで購入しています。(株式投資については、また別の回で詳しくご紹介したいと思います)

我が家の5つの収入源

そんなこんなで、現在我が家の収入源は以下の5つに増えました。

・ダンナの会社のお給料

・家業としてやっている農業

・わたしのライター業など内職の収入

・株の配当

・太陽光の発電料

まったく接点のなさそうな5つの業界からの収入があるので、もしもどれかがダメでも他のもので何とか賄える、というリスクヘッジをとっています。だから家計は安泰です。

そして、こうしておくと、生活費を稼ぐためだけに目の前の仕事にしがみついて働かなくてもよくなります。

「いざとなったらいつでも辞められるけど、好きな仕事だから続けてる」

この域に達すると、仕事が楽しくなること間違いなし!

というわけで、数年が経過し、コロナショックのときも我が家は経済危機を乗り越えました。(しかも会社はコロナがらみで転職しました、汗)

しかし、収入の上下にかかわらず、生活レベルは変えていません。無駄なことには使わず、必要なことにはしっかりお金をまわす、というスタイルでコロナ真っ只中でも平穏に暮らしております。

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