このままアルコール依存症から脱却できるか?

生き方・考え方・哲学

昨日の続きです。長年のアルコール依存症から脱出するためにわたしが何をしたかや、家族の反応などについてお伝えします。

前回までの話
アルコール依存症から脱出したい主婦

失敗した一度目の禁酒

実妹の首を絞めるという常軌を逸した行動(詳細は前回ブログを参照願います)に出たわたしは、さすがにその後猛省して、お酒をやめようと思いました。

今からかれこれ7〜8年前の話なので、正確なことはおぼえていませんが、このときはたしか2〜3週間は断酒したはずです。

このときお酒を飲まなくなっていちばん困ったのは晩御飯。それまではお酒ありきで、お酒にあうものを作っていましたから、途端に食べたいものがなくなってしまいました。

やっぱりお刺身があれば日本酒を飲みたいし、パスタならワインを飲みたいし、と、とにかくお酒を飲みたい欲求は次第に膨らみます。そして、目の前で夫が飲んでいるわけですから、余計に飲みたくなるのです。

それで結局、誰かの誕生日だか、クリスマスだかの「特別な日」に一度お酒を飲んだら、結局元に戻ってしまいました。

禁酒は諦めて、減酒に挑む

それでも以前のように調子にのって飲みすぎるのはやめようと、減酒してみることにしました。

まずは発泡酒をやめて、炭酸水にしました。これをチェイサーにして、だいたいはワインを飲みます。

月に一度缶・瓶・ペットボトルを捨てる日があるので、ゴミを見ればだいたいの飲酒量がわかります。とりあえずはワインの空き瓶が月に10本以内になるように努力しました。

これ以前は、二日酔いで月1の缶・ビンの日を逃してしまい、2か月分のゴミをためてしまうことがあり、大量のビンを捨てるのにひと苦労、ということもちょいちょいありました。だから、目に見えてゴミが減るのはちょっと嬉しかったです。

お酒をやめられない人は、禁酒しようとするとハードルが高すぎて失敗するけど、減酒なら続けられる、という話を聞いたことがありますが、わたしもそのタイプだったようです。無理に辞めようとすると、逆にストレスがたまってよくなりですね。

ただ、飲酒量を減らしていっても、今度は年のせいでだんだんとお酒が弱くなっていきました。そうすると、大した量を飲んでいないのに、翌日は二日酔いで、予定していたことの半分もできない、ということが増えてきました。

それなら、さらに量を減らすとか、大事な予定がある日の前は飲まない、とかすればよいのですが、これがなかなか難しく、ちょっとでもイライラすることがあると、飲まずにはいられません。また、今日はやめておこうと思った日でも、隣家から釣ったお魚をいただいたりすれば、当然日本酒を飲みたくなります。

それで飲んでしまって、翌日しんどくて後悔する→1〜2日飲まずにいる→でも、3日目はまた飲む、の繰り返しでした。

とうとう気づいた離脱症状!?

そんなことを何年も繰り返してきて、つい最近は、とうとうほんのちょっとの飲酒(ワイン50〜100ml)でも明らかにしんどく感じるようになりました。具体的には、頭痛・腹痛・倦怠感・鼻水などの風邪のような症状が出ます。仕事や家事をするのも辛くて、飲んだことをとても後悔するのですが、やはり2日もすれば、また飲みたくなるのです。

そしてとうとう先日、気づきました。

いつもと同じように前回の飲酒から2日あけた日の夕方、無性にお酒が飲みたくてたまらなくなったときに思ったのです。

いつもこのタイミングでまたお酒を飲んでしまう。もしかして、このイライラはお酒がきれたことが原因で起こる離脱症状なのでは?

一般的にアルコール依存症の離脱症状といえば、手が震えたり、汗が出たりすることを指します。しかし、この無性にお酒が飲みたくて仕方なくなる、という気持ちになるのも離脱症状の一種なのだと思います。こうなるのは精神的な依存症状が原因とされていますが、肉体的にも実際にアルコールが完全に切れかかると、体が欲してこういう気分になるのではないでしょうか。

自分では調子が悪いと思っても、病院へ行くと「なんでもないですよ」と言われたことはないですか?(わたしはよくあります・・)でも、自覚症状があるなら、それは現代医学でまだ解明されていないだけで、実際は体のほうにも何かしらの原因があると思うのです。

その無性にお酒が飲みたくなった日は、体も疲れていたし、ご飯を作るのもすごく面倒に思えました。しかも、これでお酒も飲めないとなると、楽しみがないので余計に何も作る気がしません。でもこういう気分になるのは、きっとアルコールが切れたからだ、とわたしは理解しました。ということは、ここを乗り越えれば、もしかしたら今後もお酒を飲まずに済むかもしれない・・・。

というわけで、わたしはその日ご飯を作るのをやめました。作りたくないのに作らなければ、というストレスでお酒を飲むことになるなら、やめたほうがよいと思ったからです。そして、ものは試しだと思い、ノンアルコールビールを買ってきました。さらに、夫にも了解を得て、近所のお店で料理をテイクアウトしてきました。

これでこの日はお酒を飲まずに何とかやり過ごしました。

アルコール依存症に対する家族の反応

というわけで、これを機にわたしは飲酒を完全にやめられるのでしょうか?

・・・実は、これ2日前の話なのです。だから、この先どうなるかは正直まだわかりません。

ただ、昨日も今日も今のところ飲酒はしていません。そのかわり、ノンアルコールビールを飲み比べ中です。

そして、今まさにこのブログを書きながら飲んでいるアサヒスーパードライのノンアルコール「ドライゼロ」がすごすぎて、驚愕しています。

確かにアルコール0%のはずなのに、飲んだときの高揚感がビールと一緒!?おさらく20代の頃によく飲んでいたスーパードライにかなり近い味なので、脳がだまされているのだと思います。アサヒHDの株、買っとこうかな、と思いました。

ところで、わたしのアルコール依存症から脱出したいけどできない、という状態に夫はまったく非協力です。なぜなら、夫もアルコール依存症だからです。

わたしもちょっと前まで夫と同じように飲んでいたときには、夫がアルコール依存症だなんて思っていませんでした。でも、今こうして俯瞰してみてみると、完全な依存症ですね。

まず、飲まない日をなかなか作れないみたいです。本人が今日はやめておこうかな、と思って、ご飯のときは飲まずにいても、食後のスナックタイムでお酒を出してきます。

また、お酒を飲んでから寝るまでの間は、テレビを見るかスマホをいじるしかできないみたいです。飲酒すると、時間を無駄にしてしまうものです。

少々飲みすぎた次の日は、極端に動きがにぶくなります。けど、本人は絶対にお酒が原因であることを認めず、最近仕事が忙しかったから、などと違う理由を挙げてきます。

少量の飲酒は体にいいと言われているから、お酒は飲んだほうがいい、と言っています。

お客さんがくると、調子にのって飲みすぎ、みんなより先に酔っぱらって、一人で喋っています。

これらの行動は、すべて以前のわたしを見ているようです。

だから、よくわかるのですが、こうなったら自分がアルコール依存症である、と自覚するまで、決してこの状態から脱却することはできません。それで、多くの人は体を壊すまで飲み続けてしまうんですね。

このような両親をみて育った息子は、自分は大人になってもお酒は飲まないだろう、と言っています。合理主義者である彼は、飲酒には中毒性があり、多くの時間を無駄にすることが嫌なのでしょう。

以前はわたしも息子が成人して一緒にお酒が飲めるようになるのを心から楽しみにしていましたが、今はまったくそう思わなくなりました。お酒の依存性の怖さがよくわかったので、わたしから息子には積極的にはすすめないつもりです。

今後もこのまま飲まずにいつづけられるかどうか、また折をみてレポートしたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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